永代供養墓とは?合祀(合葬)との違いは?跡継ぎの心配がいらないってホント?
近年、よく耳にする『永代供養墓』『合祀墓』『合葬墓』というキーワード。
あなたはそれぞれの違いがわかりますか?
「なんとなく、跡継ぎの心配がいらないお墓って聞くけど具体的に何なのか、どう違うのかはイマイチわかんない。」
こんな風に考えてはいませんか?
実は同じ意味のようで、全然違います。
この違いを理解しておかないと、利用者やご家族にとって将来を大きく左右する問題になってきます。
そこで今回は、お墓づくりから霊園の管理運営までおこなっている筆者が、永代供養墓とは何なのか、合祀墓との違い、そもそも本当に跡継ぎの心配がいらないのかをご紹介していきます。
目次
永代供養墓とは
永代供養墓とは「永代供養」がある「お墓」という意味です。
では永代供養とは何なのか
永代供養とは、お墓参りに行けない、お墓を守れない人に代わって、寺院や霊園が供養をしてくれる制度です。
ただし、「永代」といっても、「未来永劫」という意味ではなく、ご遺骨の安置期間には一定の期限が設けられています。
一般的には、7回忌、13回忌、23回忌、33回忌などの期間を指します。
つまり「永代供養墓」とは、「寺院や霊園が一定期間 自分の代わりに供養するお墓」ということです。
合祀墓、合葬墓とは
合祀(ごうし)、合葬(がっそう)とは、骨つぼからご遺骨を取り出し、他人の遺骨と一緒に埋葬することを指します。
その字のごとく「合わせて祀る」から合祀といい、もともと神道での用語でしたが近年では神道以外の宗教でも広く使われます。
合葬も同じく「合わせて埋葬する」から合葬といいます。
永代供養と合祀(合葬)の違い
永代供養と合祀墓は、よく同じものと思われがちですが少し意味が違います。
- 永代供養とは埋葬した後の供養や管理のことを指す。
- 合祀(合葬)とは埋葬方法のことを指す。
合祀はあくまでも埋葬方法ですので、例えば合祀墓じゃなく、一般のお墓だとしても、「埋葬後、永代供養の制度」を設けることでそれは永代供養墓になります。
決して、合祀墓だけを永代供養墓と呼ぶわけではありません。
跡継ぎの心配がいらない
永代供養墓は利用者の代わりに、維持管理を行うため跡継ぎがいない方でも問題ありません。
また、合祀墓も埋葬した後は永代供養の制度を設けているので跡継ぎの心配はいりません。
多様化する永代供養墓
近年では永代供養の制度を用いたさまざまなカタチの永代供養墓が存在します。
ここで少しご紹介します。
合祀墓型の永代供養墓
最もポピュラーな永代供養墓です。シンボルとなる一つの墓標に他の方と一緒に埋葬します。費用も比較的抑えられるメリットがあります。
※イメージ図です
納骨壇型の永代供養墓
一定期間ご遺骨を個別に安置し、その後合祀墓に移すタイプの永代供養墓です。一定期間とは7年~33年など、寺院、霊園によって異なります。いきなり他人のお骨と一緒になることに抵抗がある方に向けた制度です。
※イメージ図です
一般墓型の永代供養墓
従来のお墓と同じく墓石を建て、一定期間ご遺骨をそのお墓に安置します。期間満了後、合祀墓に移します。お墓を建てることで故人に対し、線香や供花を手向けることでしっかりとお墓参りをおこなうことができます。
※川崎清風霊園の永代供養墓
永代供養墓を選ぶうえで気を付けること
永代供養墓では基本的にお墓に関する権限は管理者側にあるため、逆に跡継ぎがいて代々家族でお墓を守るということができません。
また一度埋葬したご遺骨は他へ移動したり取り出したりできないといった注意点があります。
そのため跡継ぎがいらっしゃる方などは、ご家族ご親戚とよく相談して選ぶ必要があります。
まとめ
今回のおさらいです。
- 永代供養とは埋葬した後の供養や、管理のこと
- 合祀(合葬)は埋葬方法のこと
- 様々な永代供養墓のカタチがある
- 永代供養墓はすべて跡継ぎの心配がいらない
- しっかりと相談してから選ぶ
いかがでしたか。
ご紹介した通り、近年、永代供養墓はさまざまなカタチが存在します。
そしてそのすべてが、後継ぎを必要としない供養形態です。
ただし、埋葬方法や供養期間など、お墓によってそれぞれ異なりますので、ここをしっかりと理解した上で自分や家族に合ったお墓を探してみてはいかがでしょうか。
では最後に筆者が管理運営する川崎清風霊園の永代供養墓をご紹介します。
川崎清風霊園の2つの永代供養墓
川崎清風霊園は『合祀墓型の永代供養墓』と『一般墓型の永代供養墓』の2つがあります。
川崎清風霊園の永代供養墓.その1
合祀型 永代供養墓
~ 想の記 ~
人数 | 永代供養料 | 年間管理料 | お布施 |
---|---|---|---|
1霊 | 180,000円 | 0円 | 0円 |
想の記は合祀型の永代供養墓です。
2019年10月から一般販売を始めた永代供養墓「想の記」
手を合わせながら、ひとりひとり故人を想い、ここに記していく、「想いを記す場所」という思いを込めて「想の記」そうのきと名付けました。
川崎清風霊園の永代供養墓.その2
一般墓型 永代供養墓
~ 清風ガーデン墓所 星の記 ~
大きさ | 墓所使用料 | 石材工事代金 + 永代供養セット | 総額 | 年間管理料 |
---|---|---|---|---|
0.6㎡ | 420,000円 | 1,223,200円 | 1,643,200円 | 11,220円 |
0.8㎡ | 560,000円 | 1,333,200円 | 1,893,200円 | 13,200円 |
5人家族までご利用できる「清風ガーデン墓所」は一般墓型の永代供養墓です。
四季折々の花と緑に囲まれた癒しの空間で、あなたもお墓を建てませんか。